ドメーヌ アルベール・セルツ

アルベール・セルツは、1576年に創設されたドメーヌの14代目オーナーです。

アルザス地方ミッテルベルグハイム村にある彼のドメーヌでは完全な有機農法を採用していますが、ワインは特にBIOの認証を受けていません。そして今後は、当然ビオディナミ農法を注意深く学び、実践していくべきだと考えています。

アルベール・セルツは、ビオディナミ農法で有名なレオナール・ウンブレヒトの弟子で、ワインは当然自然なものでなくてはならない、「女性と同じで、化粧のしすぎはよくないと説いています。

醸造は、ブドウに含まれる天然酵母のみを利用して発酵させ、澱とともに熟成させます。アルベールはシルヴァネール品種の熱烈な信者で、毎年、販売用とは別にシルヴァネールのキュヴェを600本保管して、この品種が長期熟成に向いていることを人々に説いてまわり、「シルヴァネール資料館と呼べるヴィンテージコレクションを持っています。

実際、アルベールはシルヴァネール品種のポテンシャルがAOCとして認められるようINAO(国立原産地統制名称管理機関)と長い間戦ってきました。A.O.C.アルザス・グラン・クリュは、「リースリング」「ピノ・グリ」「ミュスカ」「ゲヴュルツトラミネル」の"ノーブル"と呼ばれる4品種のみに認められていました。しかし、1998年に、アルベールがINAOとの長期に渡る手続きを経て、アルザス・グラン・クリュに続きリュー・ディ(小区画名)ゾッツェンベルクを表記して、この畑の「シルヴァネール」を例外的にグランクリュとして認めさせたのです。

今日、シルヴァネールがグランクリュの仲間入りをしているのは、アルベールの長年の努力の結果なのです。

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