地方 Languedoc ラングドック
村 Saint Chinian サンシニアン

Lutte raisonnée リュットレゾネ農法


豊かなワインの歴史のある、ラングドックのヴィラネルの丘で、ぶどう畑は低木地とオリーブの木と太陽に恵まれています。伝統と現代性により、40ヘクタールの土地で家族経営によるブドウ栽培を持続させるために可能な方法を常に求められてきました。これは、テロワールの品質保持と持続可能性を維持するためです。実際、これらの遺産は、ほぼ 5 世紀 (1551 年～) にわたって世代から世代へと受け継がれてきました。この景観は1911 年に建てられたガロ ロマン様式のヴィラの遺跡にそのルーツがあります。

伝統的なフェスティヴァルとワインへの愛着を証明するバッカス神が描かれたフレスコ画が飾られています。何十年もの間、ヴィトレの村のソムリエやカヴィスト、ルーアンのレ・カーヴ・ピエール・ノーブル、ビシュハイムのシグニチャー・ド・プレステージなど、私たちの著名な顧客たちは私たちに信頼を寄せてきました。私たちはすべての交渉相手に、ワイン生産者の職業とこの土地を尊重して、情熱を持って栽培されたブドウ品種を提供することに尽力しています。

新しい世代

アルノー (右) は、スポーツでキャリアを積もうとしていました (情熱的なアスリートと才能に恵まれたバレーボール選手)。そして将来、彼はスポーツの教師になりたいと思っていました、、、それは彼が言うように「テロワールの呼び声」 でありますが、別の方向に進むことに決めます。ニコラはトゥールーズで農学を学び、ペルー、ニュージーランド、南アフリカ、チリ、カリフォルニアなど、様々な土地で仕事の経験を積むために海外を旅しました。

2003 年、ニコラはヴィラネルでぶどう収穫の責任者をつとめることになり、2 年後、彼はそこに定住することにし、ここを自分の遊び場所にしました。 アルノーは 2008 年に彼に賛同し、兄弟の片腕 (販売とマーケティング部門) となり、ワイン醸造とアッサンブラージュに携わることになりました。

テロワール

土壌に関しては、3 つのタイプの主要な土壌をもっています。

•丸めた小石: まろやかさ、しなやかさ、フルーティーさを与えます 。

•石灰岩の堆積段丘: 新鮮さ、繊細さ、豊かなアロマを与えます。

•石灰岩の岩石(砂利の多い岩石と砂岩のシスト土壌): 力強さ、複雑さ、ミネラル感を与えます。

　これらは自然が私たちに与えてくれるものであり、合理的で持続可能な栽培方法を実践することで自然を尊重し、保護することを選んだのはそのためです。ワイン貯蔵庫では、経験と伝統的な方法を最新のワイン製造設備とを組み合わせることで、最高のものを得ることができます。合理的で持続可能なブドウ栽培の一形態である「高環境価値」（HVE）認証 とは、美しいブドウを栽培するための植物検疫処理を減らすこと、 可能な限りテロワールを保護することを目標としています。私たちの地区では約10人のワイン生産者による持続可能なブドウ栽培グループを設立しました。そのため私たちは 15 日ごとに会って話をし、お互いの区画を訪れ、経験を共有しています。

ヴィラネルではブドウ木の自然受粉させるために、化学肥料は使用せず、有機改良剤と肥料を使用しています。そのため、ブドウの搾りカスから独自の堆肥を作り、ブドウ木に戻します。従来の肥料に比べて栄養素の吸収力が、かなり低いにもかかわらず、土壌の通気性をよくし、生物学的生命を促進する大量の有機物を提供します (ミミズ、バクテリア、菌類 (菌糸体) など)。

この有機物は一度湿ると粘土質の土壌と結合するため、ブドウ木の貯蔵庫的な役割を果たします。従って、ブドウの根によって吸い上げられてブドウ木に栄養を与えるCAH（複雑な粘土腐植物質）のミネラル要素の真の貯蔵庫を作ります。

このようにして蒸発と浸出による化学元素の損失を減らし、地下水や水路を汚染せず、ブドウ木の栄養バランスを確保します。さらに生物学的生命を促進することによって土壌中の腐植質の量を増やすために、土壌中に存在するバクテリアの量を増やすための製剤について、私たちは6年間実験してきました。

テロワール 石灰岩の堆積段丘. 南/南西に面した丘の中腹. ヴィエイユ　ヴィーニュ.  収量:35 hl/ha

醸造:ブドウ品種ごとに別々に醸造する伝統的な醸造法。

15～20日間の長いマセラシオンをします。デレスタージュとピジャージュのみの抽出作業し、カーヴ（貯蔵庫）でオーク樽 (20%) と半分土中に埋まったコンクリート タンク (80%) で熟成します。

スミレ、甘草、核果物（桃やアブリコット等）の複雑なブーケを持つワインです。口当たりは豊かで芳醇、とても調和がとれており、しなやかでビロードのようなタンニンがあり、香ばしく、モカ、ココアの香りで、余韻が長く続きます。

タンク熟成80％、木樽熟成20％。

色調は美しいクリスタルのような輝きのある黄金色。香りはフレッシュでフルーティーで繊細で、柑橘系フルーツが主体で、アプリコットや桃の白い花のような香り等によって強調されています。味わいは驚くほどバランスが良く、香りとの調和がとれています。繊細なミネラル感の余韻が長く続きます。これらのグルナッシュブランが熟成する 2 つの非常に異なるテロワールが、このワインに素晴らしいバランスを与え、ふくよかさとフレッシュさ、フルーティーさとミネラルの調和をもたらします。木樽で醸造することによって、味わいに大きな複雑さと余韻の長さをもたらします。